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HDMI帯域幅計算ツール

解像度、リフレッシュレート、色深度を選ぶと、HDMIやDisplayPortで送れるか、どのケーブルを使えばよいかがわかります。

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仕組み

モニターには、毎フレームのすべてのピクセルに加えて、ラインとラインの間、フレームとフレームの間にあるブランキングと呼ばれる短いすき間も送られています。この計算ツールはフレーム全体を合計し、リフレッシュレートを掛けてピクセルクロックを求め、さらに1ピクセルあたりのビット数を掛けます。ビット数は8bitカラーで24、10bitで30、12bitで36です。これがその設定に必要なデータレートです。

ブランキングは、高リフレッシュレートのモニターが使うVESAの縮小ブランキング規格(CVT-R2)に従います。1ラインあたり80ピクセル、1フレームあたり最低460マイクロ秒です。テレビはこれより長いブランキングを使うことが多く、その分だけ少し多く必要になります。

どの接続も速度の一部を符号化に使うので、実際に送れる量は箱に書かれた数字より少なくなります。HDMI 2.0は18Gbpsとうたわれていますが、映像に使えるのは14.4Gbpsです。この計算ツールは、必要なデータレートを各バージョンが実際に送れる量と比べます。

接続の速度が足りないときは、Display Stream Compression(DSC)で信号を最大3:1まで圧縮でき、見た目の劣化はありません。HDMI 2.1とDisplayPort 1.4以降が対応していますが、使えるのはグラフィックボードとモニターの両方も対応している場合だけです。

結果の見方

「対応」は、圧縮なしで接続の速度が足りるという意味です。「DSCで対応」は、グラフィックボードとモニターの両方がDisplay Stream Compressionに対応している場合にだけ収まるという意味で、高速な4Kモニターの多くは対応しています。「帯域不足」なら、リフレッシュレート、解像度、色深度のどれかを下げるか、より速い接続が必要です。

いちばん遅い部分で決まります。グラフィックボードの端子、ケーブル、モニターの端子にはそれぞれバージョンがあり、接続は3つのうち最も低いバージョンで動きます。HDMI 2.1のモニターでも、HDMI 2.0のケーブルでつなげばHDMI 2.0の接続です。

上限に近い場合、つまり接続の95%を超える場合は、モニター次第です。多くのモニターは規格より少し短いブランキングを使うので、ここでわずかに足りないと表示された設定でも収まることがあります。テレビはブランキングが長いので、収まらないこともあります。

接続の問題が片付いたら、リフレッシュレートテストでモニターが本当にそのリフレッシュレートで動いているか確認しましょう。速度が足りない接続では、たいてい60Hzのままになります。

新しいモニターを設置するなら、返品できるうちにドット抜けチェックで不良ドットがないか確かめておきましょう。

どの行も上の計算ツールでフルカラー(RGB)として計算したものです。「○」はそのまま送れる、「DSC」はDisplay Stream Compressionを使えば送れる、「×」は送れないという意味です。

SDR(8bitカラー)

8bitカラーでよくある設定を送れる接続
設定必要な帯域HDMI 2.0HDMI 2.1(48 Gbps)DisplayPort 1.4(HBR3)DisplayPort 2.1(UHBR20)
1,920 × 1,080、144Hz8.00 Gbps○○○○
1,920 × 1,080、240Hz14.00 Gbps○○○○
1,920 × 1,080、360Hz22.38 Gbps×○○○
2,560 × 1,440、144Hz14.08 Gbps○○○○
2,560 × 1,440、165Hz16.30 Gbps×○○○
2,560 × 1,440、240Hz24.62 Gbps×○○○
2,560 × 1,440、360Hz39.37 Gbps×○DSC○
3,440 × 1,440、144Hz18.77 Gbps×○○○
3,440 × 1,440、240Hz32.83 Gbps×○DSC○
3,840 × 2,160、60Hz12.54 Gbps○○○○
3,840 × 2,160、120Hz25.82 Gbps×○○○
3,840 × 2,160、144Hz31.35 Gbps×○DSC○
3,840 × 2,160、240Hz54.84 Gbps×DSCDSC○
5,120 × 1,440、240Hz48.49 Gbps×DSCDSC○
7,680 × 4,320、60Hz49.65 Gbps×DSCDSC○

HDR(10bitカラー)

10bitカラーでよくある設定を送れる接続
設定必要な帯域HDMI 2.0HDMI 2.1(48 Gbps)DisplayPort 1.4(HBR3)DisplayPort 2.1(UHBR20)
1,920 × 1,080、144Hz10.00 Gbps○○○○
1,920 × 1,080、240Hz17.50 Gbps×○○○
1,920 × 1,080、360Hz27.97 Gbps×○DSC○
2,560 × 1,440、144Hz17.60 Gbps×○○○
2,560 × 1,440、165Hz20.37 Gbps×○○○
2,560 × 1,440、240Hz30.77 Gbps×○DSC○
2,560 × 1,440、360Hz49.21 Gbps×DSCDSC○
3,440 × 1,440、144Hz23.46 Gbps×○○○
3,440 × 1,440、240Hz41.03 Gbps×○DSC○
3,840 × 2,160、60Hz15.68 Gbps×○○○
3,840 × 2,160、120Hz32.27 Gbps×○DSC○
3,840 × 2,160、144Hz39.19 Gbps×○DSC○
3,840 × 2,160、240Hz68.56 Gbps×DSCDSC○
5,120 × 1,440、240Hz60.62 Gbps×DSCDSC○
7,680 × 4,320、60Hz62.06 Gbps×DSCDSC○

HDMI 2.1端子が40Gbpsまでのものだったり、DisplayPort 2.1がUHBR10やUHBR13.5だったりしますか?上の計算ツールに設定を入力すれば、すべてのバージョンで確認できます。

箱に書かれた速度はリンクレートです。その一部は符号化に使われるので、映像に使えるのは3列目の値で、設定がこの値に収まる必要があります。

HDMIとDisplayPortの各バージョンで送れるデータ量と、必要なケーブル
バージョンリンクレート映像データDSC買うべきケーブル
HDMI 1.410.20 Gbps8.16 Gbps非対応High Speed
HDMI 2.018.00 Gbps14.40 Gbps非対応Premium High Speed
HDMI 2.1(40 Gbps)40.00 Gbps35.56 Gbps対応Ultra High Speed
HDMI 2.1(48 Gbps)48.00 Gbps42.67 Gbps対応Ultra High Speed
DisplayPort 1.2(HBR2)21.60 Gbps17.28 Gbps非対応認証済みケーブルならどれでも可
DisplayPort 1.4(HBR3)32.40 Gbps25.92 Gbps対応DP8K
DisplayPort 2.1(UHBR10)40.00 Gbps38.69 Gbps対応DP40
DisplayPort 2.1(UHBR13.5)54.00 Gbps52.22 Gbps対応DP54
DisplayPort 2.1(UHBR20)80.00 Gbps77.37 Gbps対応DP80

ケーブルにはバージョン番号がありません。HDMIケーブルは速度ごとに認証されていて、箱のラベルをHDMI Cable Certificationアプリでスキャンすれば確認できます。DisplayPortケーブルにはDP8K、DP40、DP54、DP80のロゴがあります。

パッシブケーブルは長くなるほど速度が落ちるので、最も速いものは短いケーブルです。長い距離を引き回すなら、同じ速度の認証を受けたアクティブケーブルか光ファイバーケーブルを買ってください。

いちばん遅い部分で速度が決まる

接続は3つの部分からなり、3つすべてが対応する最も速いバージョンで動きます。

  1. グラフィックボード、ゲーム機、ノートPC端子のバージョン
  2. ケーブル箱に書かれた認証
  3. モニター、テレビ端子のバージョン

HDMI 2.1のグラフィックボード、Premium High Speedケーブル、HDMI 2.1のモニターの組み合わせは、ケーブルが18Gbpsまでなので、HDMI 2.0の接続になります。変換アダプター、ドック、切替器、延長器も接続の一部で、いちばん遅い部分になりがちです。

どの端子か見分けるには

同じ種類の端子はどのバージョンでも形が同じなので、形からわかるのは端子の種類で、速度ではありません。差し込み口の輪郭を見てください。

  • HDMI横長で、下側の両角が斜めに切り落とされています。テレビ、ゲーム機、ほとんどのグラフィックボード、多くのノートPCにあります。
  • DisplayPort横長で、角が1か所だけ斜めに切り落とされています。グラフィックボードやPCモニターにあり、プラグには抜くときに押すロックが付いていることがよくあります。
  • Mini DisplayPort小さく、下側の両角が斜めに切り落とされています。古いノートPCや一部のワークステーション向けグラフィックボードにあります。横に稲妻マークがあれば、Thunderbolt 1または2の端子です。
  • USB-C小さく、両端が丸くなっています。映像を出せるのはDisplayPortの信号を出せる場合だけなので、横にDisplayPortかThunderboltのロゴがあるか確認してください。

バージョンの調べ方

  • グラフィックボード、ゲーム機、ノートPC:型番と「仕様」で検索し、HDMIとDisplayPortの項目を見てください。主なものは下の表にまとめてあります。

  • モニター、テレビ:仕様にすべての端子が載っています。フルスピードで使える端子は1つか2つだけということも多く、たとえばHDMI 2.0の端子に混じってHDMI 2.1が1つだけ、ということもあるので、速いほうにつないでください。

  • ケーブル:箱の認証を確認してください。Ultra High Speed、Premium High Speed、DP40、DP54、DP80のいずれかです。「4K対応」「8K対応」とだけ書かれたケーブルは、どの速度の認証も受けていないことがあります。

グラフィックボードとゲーム機

主なグラフィックボードの世代と現行のゲーム機について、最も速い出力をまとめました。同じGPUを積んだノートPCでも端子が遅いことがよくあるので、ノートPC自体の仕様を確認してください。

グラフィックボード

グラフィックボードの世代ごとのHDMIとDisplayPortのバージョン
モデルHDMIDisplayPort
NVIDIA GeForce RTX 502.1b2.1b (UHBR20)
NVIDIA GeForce RTX 402.1a1.4a
NVIDIA GeForce RTX 302.11.4a
NVIDIA GeForce RTX 202.0b1.4a
NVIDIA GeForce GTX 102.0b1.4
AMD Radeon RX 90002.1b2.1a (UHBR13.5)
AMD Radeon RX 70002.12.1 (UHBR13.5)
AMD Radeon RX 60002.11.4a
AMD Radeon RX 50002.0b1.4
Intel Arc B5802.12.1 (UHBR13.5)
Intel Arc A7702.0b / 2.12.0 (UHBR10)

数値は各メーカー自身のリファレンス仕様で、2026年10月15日時点で確認したものです。同じチップを使った他社製のカードは端子が異なる場合があるので、箱か製品ページで確認してください。

ゲーム機

現行ゲーム機のHDMIのバージョンと最高の映像モード
モデルHDMI最高の映像モード
PlayStation 5, PS5 Pro2.1(32 Gbps)4K 120 Hz, HDR, VRR
Xbox Series X2.1(40 Gbps)4K 120 Hz, HDR, VRR
Xbox Series S2.11440p 120 Hz, HDR, VRR
Nintendo Switch 2非公表4K 60 Hz, 1440p 120 Hz, HDR

ゲーム機は、フルカラーで送るには帯域が足りないとき、色の情報を減らして(4:2:2や4:2:0)4K HDRを送ります。そのため、フルカラーを前提にしたこの計算ツールが帯域不足とするモードでも出せます。リンクレートはレビュアーによる実測値で、メーカーは公表していません。

それでもリフレッシュレートが上がらない場合は

上から順に確認してください。どれも、144Hz以上出るはずのモニターが60Hzのままになるよくある原因です。

  1. OSでリフレッシュレートを選びます。Windows 11では「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細設定」を開き、「リフレッシュ レートを選択する」で選びます。Macでは「システム設定」→「ディスプレイ」→「リフレッシュレート」です。Windowsは新しいモニターを60Hzのままにしていることがよくあります。

  2. グラフィックボードの端子につなぎます。デスクトップPCでは、USB端子の横にある映像端子はマザーボードのもので、速度が遅かったり、グラフィックボードを付けていると何も映らなかったりします。

  3. モニター本体のメニューを確認します。DellのモニターのようにDisplayPortを1.2として動かす設定があるモニターもあり、オンになっているとリフレッシュレートが制限されます。テレビの多くは、その入力で拡張HDMI信号をオンにする必要があります。Samsungなら「Input Signal Plus」、LGなら「HDMI Ultra HD Deep Colour」です。

  4. 計算ツールが示した速度の認証を受けたケーブルを使います。60Hzでは問題なく映るケーブルでも、144Hzではちらついたり画面が真っ暗になったりすることがあります。

  5. 変換アダプター、ドック、切替器、延長器を外し、ケーブル1本で直接つないで試します。それぞれに独自のバージョンがあり、いちばん遅い部分になっていることがあります。

  6. グラフィックドライバーを更新し、メーカーが提供していればモニターのファームウェアも更新します。

  7. それでも足りなければ、色深度を8bitに下げるか、モニターに設定があればDSCをオンにします。テレビなら、ゲーム機やグラフィックボードの出力を4:2:2にします。

最後にリフレッシュレートテストで確認しましょう。画面が実際に動いているリフレッシュレートがわかります。

出典

リンクレート、ケーブルの名称、タイミングはHDMI ForumとVESAの資料に基づいています。最終確認日:2026年10月15日

よくある質問

HDMI 2.0で4K 144Hzは出せますか?

出せません。4K 144Hzには8bitカラーで31.3Gbpsが必要ですが、HDMI 2.0で送れるのは14.4Gbpsで、4K 60Hzまでです。HDMI 2.1か、DSCを使ったDisplayPort 1.4にしてください。HDMI 2.0でそれより速い4Kを出すには色の情報を減らす(4:2:0)しかなく、文字がにじみます。

DSCを使うと画質は落ちますか?

普通に使う分には、目に見えて落ちることはありません。DSCは3:1までなら見た目に劣化がないように作られていて、ゲームや動画を並べて比べても違いが見つかることはまれです。デメリットは別のところにあり、表示モードの切り替えに少し時間がかかったり、DSCが有効な間はカスタム解像度などの機能が使えなくなるグラフィックボードがあったりします。

高いHDMIケーブルのほうが画質は良くなりますか?

なりません。信号はデジタルなので、ケーブルはきれいに送れるか、ちらつき、白い点のノイズ、画面が映らないといった形で失敗するかのどちらかです。大事なのは箱に書かれた認証で、HDMI 2.0ならPremium High Speed(プレミアムハイスピード)、HDMI 2.1ならUltra High Speed(ウルトラハイスピード)、DisplayPort 2.1ならDP40、DP54、DP80を選んでください。高いお金で買えるのは長さや作りの良さで、画質ではありません。

ゲーミングモニターにはDisplayPortとHDMIのどちらがいいですか?

PCモニターなら、両方にあるときはDisplayPortです。モニターは最高リフレッシュレートにDisplayPortで先に対応することが多く、グラフィックボードもDisplayPort出力のほうが多く備えています。ほとんどの構成ではHDMI 2.1でも同じことができ、DisplayPortのないテレビやゲーム機ではHDMI 2.1を使います。

USB-CやThunderboltの端子でモニターに映せますか?

その端子がDisplayPortの信号を出せるなら、たいてい映せます。端子の横にDisplayPortかThunderboltのロゴがあるか、ノートPCの仕様を確認してください。その場合、ノートPCが対応するDisplayPortのバージョンで動きます。高速なUSBデータも通すドックでは画面に使えるレーンが半分になることがあり、ケーブルで直接つなぐより上限が低くなる場合があります。

テレビを4K HDRにすると4:2:2や4:2:0になるのはなぜですか?

遅い接続に収めるためです。クロマサブサンプリングは色を低い解像度で送る方式で、4:2:2ではデータレートが3分の1、4:2:0では半分減ります。映画やゲームではほとんどわかりませんが、色付きの文字はにじみます。この計算ツールはPCモニターと同じフルカラー(RGB)を前提にしているので、収まらないと表示されたテレビの設定でも、サブサンプリングを使えば動くことがあります。